夕張ENDUROレポート 計測係編 |
夕張ENDURO 計測係編 ここ2~3年の間、すっかりENDUROレースにはまっているワシ。 最初は観戦が中心だったんですが、やがて「俺でも走れるんちゃうん?」 と、うっかり勘違いをして、ちょこちょことレースも参戦し始めました。 その際に「オフィシャルの皆さんは大変だなあ・・」とは思っていたんですが。 今回、いつもお世話になっている、「夕張XC&ENDURO」の主催者 ハタさんが、「スタッフが足りなくて困ってる」とのこと。 で、ハタさんには、前回のフリーライドでは色々と助けてもらってるし、 その恩返しもこめて、お手伝いをすることにしました。 今回のレポートは、観戦や、参戦する側ではなく「スタッフ」としての視点からの レポートです。 朝、4時に起床。 会場には5時半~6時に入ってくれ!とのメッセが来ていたんで、 眠い目をこすりながらピットエリアへ。 この日の夕張は・・絶好のENDURO日和な・・雨。 そして、気温もとっても低くて最高でも18度程度。 参加台数・・20台。 ちょっと少なめ・・いや、かなり少ない! 通常、この規模の大会だと、100台以上は集まって欲しいところ。 しかし、今回は北海道4DAYSラリーと日程的にかぶってることもあり・・ 規模的に、少々残念な感じになってしまった様子。 ルートは、夕張の広大な山々を結び、テストは、 レースイ、朝日林道、モータスポーツランドというテストを、市街地を含むリエゾン区間で 結ばれているというルート。 朝日林道ETと、モータースポーツランド(以下MSL)ETの間はほんの少しのリエゾンしかなく、 とっても、ライダーの精神を追い詰めるルート。 しかも、MSLは朝からの雨で、絶好のコンディション・・つまりヌルヌル、ゲロゲロ。 その、MSLで今回、タイム計測係を任命されました。 MSLETはつぅさんと、大学生の兄さん、そして、ワシの3名。 いよいよAM 7:30 レーススタート!!・・ ・・・・・といっても・・・・ ワシらのいるMSLは最後のETだもので、 多分最初の選手が来るには、あと2時間近くこないかと・・・ この頃から、雨脚も強まり、テントの中で三人まんじりともせず ボケー・・・・とただただ時間が過ぎるのを待ってました(爆) つぅさんが気を利かせてくれて、おやつを出してくれて・・それをつまみながら、 ひたすらぼけー・・・っと。 あのね・・ワシ・・何が苦手かって、ジッとしてると気が狂いそうになるんすよ。 何かしていないと・・アワワワワ・・何かしてないと・・アワワワワワ・・ しょうがないんで、無意味にたったりすわったり・・ 雨降ってるから、コースを歩いて見て回るのも如何なものか・・と。 しかも、痛恨の長靴忘れをかましちゃってるし・・・ スニーカーのみの足ですと、あっという間に、びしょびしょ・・・・orz 靴の中がぬれると、人間テンション下がりますな・・えぇ・・・ なんか自分がダメ人間に思えてきます。はい。 そんな状態で、ウダウダ、うろうろ・・ ようやく!本日の獲物・・じゃなかったライダーが到着。 「こっからSSですからね~、全開でお願いしますよ~」 それじゃ逝きますよ! サン、ニ、イチ、GO!! さすが一周目、スゲエ勢いでアクセル満開で突っ込んでいきます。 おかげで、オフィシャルテント内まで、泥爆弾が!! 「っち!アイツ泥をぶっ掛けていきやがったからタイム一分追加じゃあ!」とか、 勝手に、悪巧みを語りあいながら、次々とライダーを送ります。 みんな、スゲエ勢いでアクセル満開でスタート!していくわけですが・・・ なんか・・山の奥のほうで「パアアアアアアアアアン」とか、明らかにハマッテル エンジン音がこだましてきます。 くーーーー!惜しい。実に惜しい。 観戦であれば、すぐさま、駆けつけてビデオを構えると同時に 「ウヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ」の連続であったろうに・・ そして帰ってくるライダーの人が違ったようなヘロヘロ具合。 最初、タイムアタックゴール地点が直角にルートが曲がっていて、 「突っ込んでくるんじゃないか?」とか「飛び出していくんじゃないか?」とか いろいろと心配していたんですが・・ 皆さん・・歩くスピードよりも遅い感じでヘロヘロヘロ~って登ってくるじゃないか! まったく取り越し苦労だったわけですが・・えぇ。 それにしても、やられっぷりが非常に面白い。 そして20人が通り過ぎた後・・またまたすっごい暇な時間に・・orz 「あー、次が来るのは早くても一時間半後くらいだねえ・・」 なんて、話をしていたんですが、やがて話も尽きて、またまたぼーっと・・orz 一方その頃、撮影部隊のchimaさんとあやのっぺ。 あちこちで面白ネタを取り捲っていた様子・・ 特に夕張ED名物の川では、結構危なっかしい感じの人が。。 おっと?これはgakuさんかな? ドクターもアンヨが伸びまくり! おっと、危ない危ない この方も危ない危ない カシラはなんと!漢押し作戦です。 そして、なにやら、川なのに、温泉気分人が・・ ああああ、なんと今大会唯一の女性ライダー フッキーさんじゃん。 聞けばしっかりとプチ水没しちゃってリカバリーしていたそうな・・ で、次もやっぱり温泉気分の人が・・ おおお?木古内第3位の先生じゃん! マーシャルのサクさんも、非道の限りを・・ってウソですよ(笑) なにやら、メダカを発見してうきうきしてるマーシャルの方も・・ あと、別のポイントでは、かっこよく駆け抜けてきた!と思いきや・・ 何故かバイクだけがゴロン・・・ ライダーは・・・・? なんと・・こんなに転がりまくり・・ とまあ、こんなにオモローな迷シーンが沢山あったとか・・ まあ、この辺はchimaさんのビデオに納められてることでしょう!ニヤニヤ で、二週目を待ってると、、、chimaさん&あやのっぺのライダーハンティングな 人たちがMSLの中に入っていきました。 きっと、オモローな写真やら、動画を撮りまくっているんだろうなあ・・・ なんて想像してると、キタキター!獲物たちがwww みんな、明らかに疲れてる様子・・ しかし、それでも、スタートはアクセル全開です。 が、帰ってきたら、またまたヘッロヘロ状態。 特に、フッキーさん!なにやら、同じ場所で三度転がって! 本日初のうひゃひゃひゃひゃひゃひゃが出てしまいました。 その横をチュパ先生がひょろひょろひょろーっと抜いていく。 あの瞬間のフッキーさんの悔しそうな顔!いい顔ですぜ!ほれちゃいそうです。 さらにH鷹さん! なんと、計測ゴール直後、突然のエンジンストップ! どうやらヒューズが切れた様子。 で、ヒューズ交換するも、またまたすぐに切れちゃう。 しばし・・ボーゼンとするH鷹さん・・ 結局そこから漢押しで、ピットまで戻っていかれました。 いやいやいや・・突然の不幸ですなあ・・・ そして、またまた、お休みターイム。 この頃には寒くて寒くて・・おなかも減ったなあ・・カステラ食っちゃったし。 なんて、ぼんやりしてると、向こう側から、誰か歩いてくる! ???ああああ!競技監督さんじゃないっすか。 しかも!しかも!手には、お弁当を持ってる!!! 「ご苦労様~、お弁当の配達に参りました~」と競技監督さん。 スタッフ用の昼飯をわざわざ持ってきてくれた!しかもお茶つき。 嬉しいなあ、ちょうどおなかへってたんすよ!ってんで、がっつくがっつく。 そして、飯が食い終わった頃・・キタキタキター!ラストテストですよ。 ここのMSLのテストが終われば、終了!なわけで。 ライダーも心なしか、若干、元気? で、次々と送り出すも・・・・今度はなかなか帰ってこない。 そうだよね~、ずっと朝から雨降ってるからね。 ルートもひどいことになってるよね~ニヤニヤ 到着順も大分、ずれが生じてきてるし。 それでもどのライダーも最後の最後まで、全力で走っていきました。 音だけ聞こえてくるんですが、、、 パアアアアアァァァァァン・・そして しーん・・あら?きっとお休みしてるんですなあ。 とか、ブオン・・しーん・・ぶおんぶおおおん・・パスっ・・ ああ。エンストしまくりですなあ・・とか。 そして、15台通過・・あと四台・・これがなかなか来ない・・ と思ってると、一台、リタイヤの無線連絡。 そして、もう一台は、、、なんと、テストの前まできて「すんません、リタイヤします・・」 と、相当やられた顔で宣言。 「ええ?ここをクリアーすれば、完走ですよ???」と言ってみるも・・ そのあまりのやられっぷりにそれ以上なにも言えず・・本部に無線連絡。 そして、後二人。 フッキーさんと、KTMの方。 やがてフッキーさん、キターーー! すげえよ。フッキーさん。最後の最後まで、諦めないその根性。 見るからにヘロヘロなのに、最後の難関のET3に挑んでいく・・・ やがて・・とうとうゴールまでやってきた!! もうね、ET3の係3名で拍手ですよ。拍手・ 「やったねーー!お疲れ様~!!」と拍手で迎えました。 そこから、さらにしばらくして、最後のライダーのKTMの方が来た。 「はいラスト!!ガンバってーーーー!」 係としては、声援を送るしか出来ない。でも、ここまで頑張ってきたんだから、 是非とも、完走して欲しいとの願いを込めて。 雨足が強まったET3の森の中へ、最後のライダーは消えていきました。 山々にこだまする悪戦苦闘の様子、エンジン音。 姿は見えないけれども「がんばれ!がんばれ!あと少し。あとほんの少し!」と 3名で祈りながら、ゴール地点で待ち続けます。 やがて・・とうとう彼はゴール地点へやってきました!! もうね、拍手喝さいですよ。拍手喝さい。 よくやった!よくぞ頑張った。本当にお疲れ様!! 小さく手を上げた彼は、よろよろしながら、、しかし確実に完走へ向かって 走り去っていった。 いやー、こうして、タイム計測係として、みんなを見てると、 その中にも感動のドラマがあるなあ・・と。 特にラストラップでの、フッキーさんと、KTMの方。 なんか見てて、目頭が熱くなりましたよ。えぇえぇ。 「これぞ、ENDURO。 本当のエンデューロだなあ・・」と実感。 その後。片付けて表彰式へ。 ゴールドメダリストの二人!! そして、シルバーメダリストの方々。 そして、ブロンズメダリストの人たち。 そしてそして、最後まで諦めず、完走を目指して自分との戦いを繰り広げた フッキーさんと、KTMさん。特別完走賞として表彰されてました! 最後に、今回折角本州から来てくれていた全日本クラスのトップライダー 池田さんがご挨拶。 惜しくもマシントラブルで一周でリタイヤとなってしまいましたが・・ 是非とも次回、その圧倒的な走りを見せてくださいね!! 今回、スタッフとして微力ながら、お手伝いをさせていただきましたが、 タイム計測係ですら、一日中、山の中でじーっとライダーたちを待ち続ける大変さや、 コース設営の大変さがとてもよく解りました。 本当に、ものすごい情熱や、頑張りがないと、レースなんて主催できないんだなあ・・と。 改めて、レースを開催してくれている競技監督様をはじめ、オフィシャルの皆様には 頭が下がる想いでした。 ともあれ、悪天候の中、挑戦し続けたライダーの皆様、そして、大変な労力と、 情熱を傾けてレースを開催した主催者の皆様。 本当にお疲れ様でした。 来年も、絶対やりましょう!! |
by kawasaki_ninjya
| 2008-07-23 13:16
| オートバイ
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